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2015年05月12日
特集 アメリカン・バーベキューとは?
アメリカンBBQは、100年以上も続く歴史ある食文化。数年前までは日本のバーベキューは野外での焼肉一辺倒でしたが、アメリカンBBQの影響からか、最近ではアメリカ流に「分厚いかたまり肉」を食材として提供するバーベキュー場や、「分厚いかたまり肉」を持ち込んで本格的なバーベキューを楽しむ利用者の方も増えているそうです。
アメリカは日本よりもバーベキューという食文化を長く育んできましたので、きっと多くのコツを心得ているはず。ということで、気になるアメリカンBBQの歴史や特徴を、アメリカン・ビーフとアメリカン・ポークの専門家であるUSMEF(米国食肉輸出連合会(※))の方にお伺いしました。
※米国食肉輸出連合会は、米国のビーフ、ポーク、ラム・マトンおよび食肉製品を国際的に広げるために米国の食肉関連企業および団体が設立した米国食肉業界の団体です。
アメリカンBBQの歴史
当時は冷蔵設備がありませんでしたから、保存が利く食材としては、生きた牛が適していたのでしょう。
その持ち込まれた牛が、米国テキサスのあたり、牧草が豊富な肥沃な大地で数を増やしていったものと考えられています。
そこでネイティブアメリカンが、丸焼き風に牛肉を調理するのを入植者であるスペイン人が見て、「丸焼き」を意味するスペイン語のバルバコア(barbacoa)と名づけたのではないかと言われています。
そこからバルバコア(barbacoa)は食文化として広がっていき、バーベキュー(barbecue)となり、今ではテキサス州、ミズーリ州(カンザスシティ)、ノースカロライナ州/サウスカロライナ州、テネシー州(メンフィス)を中心に、世界有数の大きな食文化に育っていきました。
4大 アメリカンBBQ
テキサス州
テキサスでは、低価格の部位の肉でもおいしく仕上げる独特の調理、加工方法が確立されています。伝統的にブリスケットやリブなどのビーフを使用するのが主流。
低温・長時間調理で、やわらかく美味しく仕上げます。
ソースやシーズニングも多彩です。
ミズーリ州(カンザスシティ)
かつて畜産の中心地であったことで知られるカンザスシティは、ステーキやバーベキューが名物として知られ、「Cowtown(肉牛の町)」、「BBQ Capital of the World(世界のバーベキューの都)」とも呼ばれています。ノースカロライナ州/サウスカロライナ州
人口に対し、バーベキューハウスの数が他の州に比べ非常に多いのが特徴です。メインはポークを使用したバーベキュー。
ボストンバット(肩ロース)やスペアリブなどの部位が好まれています。
ノースではトマトベース、サウスではビネガーベースと、地域によってソースに違いがあります。
テネシー州(メンフィス)
メンフィスのバーベキューはポークを使用しています。よく使用されるのは、ポークの肩肉をほぐしたショルダーポークとリブの2種類で、「ウェット」(ソース付き)または「ドライ」(スパイスとハーブをもみこんだソースなし)でいただきます。
アメリカンBBQに欠かせないシーズニング
調理前・中・後に加えるシーズニング(味付け)は、アメリカンBBQの大切な要素です。アメリカでは、「家庭の数だけレシピが存在する」と言われるほど味付けが多彩。
大きな区分としてウェット(Wet=sauce)とドライ・ラブ(Dry Rub=Seasoning)の2種類があります。
ウェットは、トマトやビネガーをベースにして、砂糖などで味を調えたソースです。
焼く前に漬け込んでマリネにしたり、肉を焼く間や焼いた後でソースを塗ったり(ブラッシング)することを指します。
ドライ・ラブは、塩・コショウ、ハーブなどをお肉にすり込むことです。
焼く前にドライ・ラブを施し焼き上げた後にウェットで仕上げるコンビネーションも人気があります。
まとめ
アメリカンBBQは、場所によって、使う食材や部位も違えば、調理法も大きく異なるんですね。しかも家庭の数だけレシピが存在すると言われているそうで、さすがバーベキュー大国といわれるアメリカです。
もっとアメリカンBBQの情報やノウハウが日本に広く伝われば、日本のバーベキューシーンも一新するかもしれません。
新しいものに敏感な方は、アメリカンBBQのレシピやハウツーを調べて、自分のバーベキューに取り入れてみてはいかがでしょうか。
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